| 001 一押し |
| . | S/8/B/H | |
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お店にフライヤーが置いてあった。フライヤーと言うよりはチラシか。その中に今度のセールでの目玉商品が数品並んで載っている。・・セールしなくていい。セールはパン屋さんはしなくていいよ。それ以上自分のパンを安く売ってどうするのだ。充分安いよ。手間と時間をかけてるよ。スクラッチで作ったパンを安売りしなくていいし、冷生地で作ったならそれはそれで原価率が高いから安売りしなくていい。残った昨日のパンはまた違う意味で安売りしなくていい。昨日パンをそのまま「昨日のだから」と安く売るのは自分の首を絞める。「安い堅い不味い安い堅い不味い」のサークルに客を巻き込んでどうする。ではどうすればいいか。『人に聞かなきゃ判らないような間は潔く捨てるしかないね』 変わった答えだな。何も言うこと無いんだ。このパン達を生み出している人に聞いたのに「人それぞれですね」か。。。変わった答えだな。自分の作ったパン食べてる?つまみ食いや試食でなく、食事として食べてる?何も語ること無い?俺はこっちをこういう風に食べるのが一番美味いと思う、一回そうやって食べてみてくれ!とかいうの無い?チラシに店長一押しと書いている理由はなに?ただの売り文句?「どちらが好きですか」と聞かれた時は当然ながら、ましてや「あたしはどっちを選べばいいのでしょう」と迷える子羊客には、きちんと自分のパンを主張すべきだと私は思う。それでこその『貴方の店』。「どれもお勧めですね」「どれも美味しいですよ」という「どれもどうって事ないですと同意語」のまぬけな答えは、パンに興味のない口の立たないただのアルバイトにさえも言わせるべきではない。 へーそうですか、じゃ貴方の一押しだけれど何処が一押しか判らないこの一押しパンを一個頂くわ。 |
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