092 まずさの法則



あー 久しぶりに「彼(パイ)」のことを思い出させてくれたので、筆を再び持ちました(爆笑)。あ、いや何て言うか、はっはっはー。え?パンに興味がなくなっていたのだろうって?

 滅相もない!

もうパンにまみれてパンに埋まってパン粉にまぶされて黒い服はいつも粉でこなこなよー!ってわけでおひさしゅーございます。そんなさぼっていた第一段は「ガレット」 ・・・パンじゃないしーーっ!☆○(-。- )o。

何をおっしゃいますか。こんなにパン屋の技量の出る物がございますか?パン屋に売っているガレットを食べればすべては一目瞭然!そのパン屋の資質技術思い真剣さ決心ど根性がわかるのですよ。ご存じなくって?

えっとですね、パン屋には「焼き菓子」という物が存在します、大抵あります、8割方あります。どうしてでしょう? 
1.窯があいている時にささっとやけるから。
2.のこり窯(すて窯)をうまく使って焼けるから。
3.あぁ日配品のパンにはつかれた・・あぁ今日焼いて明日もあさっても持つ焼き菓子がいとおしい、良い子だ寿命の長い良い子だ。
4.おまけに単価が高く、一個売れたらパンの何個分?
5.本当は菓子屋になりたかった。

まぁ理由は千差万別勝手にしてください、でもね、並んでいる菓子は「ピカイチでないなら売る意味は何もない」のです。
パン屋が菓子を並べるからには「そこらの菓子屋よりはずっとうまい!」と言わせなければ並べている意味はないのです。

一昔前まではパン屋の菓子はまずかった。「どーせパン屋の菓子やから・・」と言われる為だけに存在し、絶対に余所へのお届け物や手みやげに使われることは無かった。でかい甘食だの不味い素人作以下のクッキー、それも現色のえげつないアイシングでへたくそな絵が描いてある、最悪ドレンチェリーが鎮座してやがる(笑)。もしくは粉臭いマフィン、美味しくないスコーン。どうよ、そんな物手みやげに持っていくか?持っていかない。あれらは、おばーちゃんがお墓に供えるか(爆笑)、欠食児童の中高生にとりあえず「おなかふくらませる為」に与える餌でした。そんな欠食児童に一個500円のケーキや一枚320円のクッキー食べられちゃたまらないからです。だから100円で死ぬほどボリュームがありマヨネーズと不味いソーセージとケチャップをどすんと乗せた調理パンのついでに買われていたのです。ごつい粉臭いマフィンが。
でも今や違います。パン屋の焼き菓子は侮れない。なぜ?小さいときから美味しい菓子を食べて育っているので美味さ知っている職人が増えたのと、ブーランジェになるためにパティシエの修業を同時に、もしくは先行してやる人が増えたからです。正しいですね。
そういう人の作る菓子はパン屋ならではのダイナミックさを含みつつ、「正しいパン屋の菓子」となる。 「あーこの後ケーキやさんに行くのじゃまくさいしここで買っちゃおう!」ではなく、「ここはねーパンも美味しいけど焼き菓子もすっごく美味しいのよ」と言わせる菓子を並べる様になる。手みやげ贈り物にも使われる。 それが正しい。
つまり今もって不味い焼き菓子を平気で並べている志の低いパンやは、そりゃーパンもまずいことでしょうよ。なんでもあるけどどれもが不味い。

「あんみつ、ラーメン、たこ焼きだってありますよ!」という不味い寿司屋のようである。 

ガレットのまずい店の天然酵母パンとバゲットは100%不味い



2004.10  Baker's dozen Jiu


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