VOL.29
ずっとずっと眺めていたパン

「P」がパンを持ってきてくれた。

鮨好きなのに、こまめな優しい人だ。(笑)ありがとう。
おまけに「P」はパン選択眼が優れている。
私が、つい店頭であうあうってなって「
血迷ったパン」をGet してしまうのにくらべて、
「P」の選択はとてもトラディショナルだ。すばらしい、良いところを突く。
きっとパンに対して雑念がないのだろう。 あやかりたいあやかりたい(笑)。

というわけで今回も「あああああああっ!!!(^o^)」と叫びたくなるパンを
持ってきてくれた。
開けてみて、しばし固まった。


ただ美味しそうだからではなく、ここのパンは・・・・・

私が本当に長い間眺め続けていたパンだったから。

だから・・・なんだか嬉しいのと一緒にとても複雑な気持ちだった。
会いたかったけど、あぁついに会ってしまった・・・という感じか。

Pain franceだ。
先日バゲットで痛い目にあったばっかりなので、期待も膨らむ。
見た目はとても美味しそう。
ただ・・・呪文の様に「ここのはおいしいここのはおいしいここのはおいしい」と
聞かされ続けていたから、どうにも食べにくい。(>_<)
心ニュートラルで食べられない感じがする。あーやだな。
ここのフランスパンだと知らずに食べたかったな。本当にそう思うな。
でも!(^o^)食べてみた。

うん、とても美味しい。
食べ初めは、少し物足りないような気がする
けれど、噛んでいるうちに、味が出てくる。

塩気もちょうど良くて、これ以上このパンに
何かしたら(製造上ね)、それはバランスを崩す
というのが分かる。微妙な所での手の止め方。
後はイーストと粉に任せる、という感じ。

爆発的な「おいしい!!!」でなく、
日々の、毎日食べるパンに成り得る、
「正しいパン」という気がする。
フランスで食べ続けられる正しいPain france
という事だろう。

そうかーー、そうかーー。




他にも色々食べてみた。 うぇーん。
呪縛とこれまでの思いで、複雑になりつつ、でも食べた。(T_T)


Vollkornbrot
スライスするのがとても難しい。ライと全粒粉のパン。しっとりしていて、
ナイフにねっとりしっとりまとわりつく。切っていておいしさが分かる。
こういうパンは私はそのまま食べることが常だったけれど、これはトーストすると
美味しいと聞き、そうしてみたら・・・。 美味しい。なんだーこれー!美味しい!!
とてもすき。大好き。



Roggenschrotbrot
ライ全粒粉100%のパン。 はははは、これは好きに決まってる。
だって、ライで、しっとりしていて、でも、きつい酸味はない。
酸味のきついパンは好きじゃないのあたし。 これは美味しい。
もう格好良すぎ。



Pumpernickel
ライフレークがぷつぷつ見えて見るからに美味しそう。
重くてしっとりで薄い一枚に存在感がありあり。
今回他店のプンパニッケルと一緒に食べ比べてみた。
とてもよく似ていてちょっとびっくり。食べているうちにどっちがどっちか
分からなくなる。どちらも私の好きなプンパニッケルだ。
このパンが食べたいときはチーズが食べたいし、
チーズが食べたいときはこのパンが食べたい。



はーーー。

なんだか、疲れた(笑)

2002.1.30

Baker's dozen Jiu




つーわけで、自分でもいつものような「筆が冴えない」とは分かっている(^-^;)。
ちと困ってしまっているのだ。
いや、美味しいし一流だしなんの不満も文句もない、まったくない。
ただ・・・・、
ほんとうにパンやパンを作ることに興味を持ち始め、そして手に入れた一冊の本。
うぁーうぁーと思いながら何度も眺め、参考にし、読み込み、そんなことをしていたお店だから、
ついに実際にパンを手にすると、困惑してしまった。

「ああああ、本物だ・・・(>_<)」
という感じ。
少し切ないような気分。 くすん。



おまけ・・・今日はね、

三種のハムとチーズ、ドライトマトのカスクートにしてみましたぁ。うまい(^o^)

TOP