You are my platinum.

Vol.127

2003.11

その瞬間

感じ取らなければ良いのに

それを敏感に感じると
悲しいのと寂しいのとで
急にWINEが飲みたくなる。
だけど
一人で開けても飲みきれないし・・・、
いえ、本当はそんな理由だからではなく、
WINEを一人で飲むのは好きじゃない。
一人で飲んでも嬉しくない。
コルクも堅くて抜くのは苦手だし、
乾杯せずに飲むのは寂しいし、
自分につぐのは寂しいし、
そしてどう繕っても結局、
無理矢理飲んでいる自分に気づくから。
その気持ちに「おいしい」が負けるから、
WINEは一人で飲みたくない。

感じ取らなければ良いのに、

だけど敏感に感じ取ると
WINEが開けたくなってしまう。
飲みたくなくても裏腹な感情に翻弄される。
ジンでもバーボンでもなく、
WINEが開けたくなってしまう。

簡単に気楽そうにちょっとした思いつきのように
「じゃ今日はWINEを開けようかなー」と携帯の送話口に言って、
「いいね、そうしろ」と優しく聞こえた瞬間に・・・

やっぱり
WINEは一人で飲みたくないと尚更強く思う。

二人で飲んでいる様子を思いながら
一人で飲むワインなど
ロマネコンティだったとしても何の感慨も私に与えない。
美味しいはずがない。
そんな一人ワインが美味しいはずがない。

なのに気持ちを持て余し、
そういう時こそ大事な木箱に入ったワインを乱暴に開け、
一人でビールの様に飲み干してしまおうかと思ってしまう。

その位、私はその時が嫌い。
一人でWINEを飲もうかと思いついてしまう瞬間が

私はとても嫌い。

Baker's dozen Jiu


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