慈雨の視点により変貌さす、パンに関する多層的で深い物語の数々。
 その潔いまでの「ざっくりと深く刺す」感覚。
 パン好き、パン職人、パン業界、パンに興味が無い…どの人の胸も刺してえぐる。
 笑った後にやってくる、はっきりとしない痛い感情に揺さぶられてください。
 笑えない貴方は真っ当なパン職人。 深い傷に茫然自失? ごめんね、刺して。

 胡散くさイカサマベーカリー開店。 オーナー職人、慈雨です。
 あらゆる種類のあらゆる味覚のあらゆる分類のパンを、次から次へと焼き上げる。
 とどまる所をしらない、その余りの多種多様さに目もくらむ。 
 多重人格多重思想多重感覚爆裂。
 どのパンがお好み? 嘔吐するまで食べ続けてください。
 腕がもげても焼きつづけ、必ずや貴方を振りきって走り去りましょう。
 作って欲しいパンがあればすぐどうぞ、貴方の為に特別に焼き上げましょう。

 パン?ええ、殆ど関係無いね。ここはパンを少し押えこみ、初の「文語体」と
 「関西口語体」の並列によるたくらみ。 納得いくような、納得いかないような。
 ええ、納得して頂かなくても結構です、ただ、撃ち抜かれてください。
 そのバランスの悪さに。

 完成させる予定のない、
 その気の全くない素描および習作集。
 アスピリンをご用意ください。

 パンに関する気合の抜けたほにゃけた雑文。いや、普通のレベルだと「きっちり気合が入って
 いる」と言ってよいのだろう。 私にとっちゃー、そうね、軽いアミューズグール。軽い食前酒。


HOME